大切な人を亡くし、自分から大切な人がもぎ取られ
半身を削がれるような体験をした。
最初の頃は砂を食む思いでやり過ごし、全身からは沢山血が出ていた。
ある頃から血が止まり、外の風にあてていたら
やがて心の傷は「かさぶた」になった。
悲しみは絶対に消えないけれど、時々声を出して笑うこともできてきた。
感情がひどく揺れそうなときは、前もって避けることも上手になってきた。
こうして少しずつ日常を取り戻しつつあった頃、誰かの言葉で不意に傷ついたり、
法事・記念日・命日などをきっかけに感情の波が押し寄せ
「心のかさぶた」が剝がれてまた出血した!!
という体験をされている方が沢山いらっしゃいます。
「結構良い状態になっていたと思っていたけど、また振り出しにもどっちゃった…」
と再び気持ちが沈むことも。
誰にとっても苦しい時間は短い方がいいから
この出来事に早く折り合いをつけたいと思うかもしれません。
でも焦らず取り組むことが「結果的に時間短縮になる」
と考えてみるのはどうでしょうか。
また、ここから始めましょう。
振り出しに思えても、スタート地点は必ず前より進んでいます。
カサブタは必ずまた再生します。
自分を一時的に守ってくれる心のプロテクターです。
いつか、傷の痕はあってもきれいになって
自然にカサブタがとれる時を信じて
明日もお話を伺います。
またお会いしましょう。
ちなみにですが、来月・9月4日(水) 14:00~15:00は「大切な人を亡くした時にきく グリーフのおはなし」を実施します。
こちらは、聞く講座です。自分の気持ちを話さなくても良いのでご自身の状態に応じて選ぶことができます。死別によって「自分に何がおきているのか、日々の悲しみにどう向き合っていけばよいのか」そのヒントについてお伝えします。
●大切な人を亡くした時にきく グリーフのおはなし
https://nagata-naika.jp/grief-support/#tsuki02
・9月4日(水) 14時~15時
ご興味がある方は、ご予約ください。
訪問看護ステーションいきいき