こんにちは。
大切な人を亡くした後
読書が難しいと感じた方は
いらっしゃいますか?
以前はすらすら活字を読めていたのに
・文字を追うことが辛い
・内容が理解できない
・集中力が保てない
といった事が起こると、
不安になるかもしれませんが
これらは死別後よく起こる自然なことですので
ご安心ください。
こんな時、
子供向けのグリーフの絵本や本は
いかがでしょうか。
死別により、読む力の落ちている大人にも
直感的に心に届きやすいのではと思います。
私の所属するふちゅうのグリーフサポートには
本に詳しいスタッフさんがいます。
先日、教えていただいた本は小学生向けでした。
『死について考える本』
メリー=エレン・ウイルコックス作
おおつかのりこ訳

漢字に沢山読み仮名がふってあり
やさしい言葉で表現されています。
死というものに、人はどのように向き合ってきたのか
死別後の悲嘆やグリーフの向き合い方などが書かれています。
その中でも、この文章に目が止まりました。
【やってくる悲嘆のサイズは決まっている。特大サイズだ。もし、たんすのいちばん下の引き出しにしまいこみ、日の光もとどかなければ、それはそこにそのままあるだけ。だけど、着て、さわって、話題にし、みんなに話せば、たぶんそれは、色あせ、ちぢみ、すりきれて、もう用なしになる】
レイモンド・ムーディ・ジュニアとダイアン・アークエンジェル著 「喪失後の人生 悲嘆にうちかち希望をみいだす」より
グリーフワークのことを
上手に表現してあります!
でも私は、
着て、さわって、話題にした悲嘆は、
いつしか「用なし」になるのではなく、
「自分の一部」になると思っています。
悲嘆を大切にすることは、
自分を丸ごと大切にすることと同じだと思うのです。
また会いましょう。
訪問看護ステーションいきいき



