今月は、喪失のショックに伴う記憶障害について、少し触れたいと思います。
大切な人を亡くした時、自分の体の健康や機能を喪失した時、社会や家族内での役割を失った時、様々な「喪失」がありますが、その時の経過や記憶を鮮明に思い出すことはできるでしょうか?
人は、自分には耐えがたいショックを受けた時、防衛本能が働きます。
記憶を留めないようにしたり、感覚を鈍らせたりすることでショックから自分を守ろうとします。
ご葬儀の時、飲まず食わずで動き回っても、疲労を感じにくかった経験はありませんか?
喪失の後、病気の告知の後、どうやって家に帰ったのか何をしていたのか、思い出そうとしてもモヤがかかり思い出せない。
自分は(身内や友人は)変になっているのではないだろうか。
あんなに大変だった事が思い出せない自分が(身内や友人が)信じられない。
自分自身も、それを見ている周囲の人も、そう感じてしまう事がよくあります。
でも、その反応は自分を守ろうとしている反応なので、異常ではありません。
自分や、もしくは、最近喪失を経験して変になったと感じる近しい人に、いったい何が起きているのか。
理解できると焦らず見守る事ができます。
知識を付けられる場も、いきいきにはあります。「悲しみを知る講座」にぜひお越しください。
お待ちしております。
ちなみにですが、今月は「大切な人を亡くした方のわかちあい つきあかり」について、下記日程で実施します。
●大切な人を亡くした方のわかちあい つきあかり
https://nagata-naika.jp/grief-support/#tsukiakari
・7月第3火曜日:7月18日(火) 13時半~15時
・7月第3木曜日:7月20日(木) 13時半~15時
ご興味がある方は、ご予約ください。
訪問看護ステーションいきいき