大切な人を亡くした後、人付き合いが苦手になったりしませんか?
いつものスーパーに行くことも億劫になる人もいます。
体力がないから億劫なのではないのです。
誰かと会うかもしれないと思うと気が重いのですね。
死別を知っている方に会えば、大切な人を喪った心がざわついて、やさしい声をかけていただいてもその気遣いを素直に受け止めることが出来なくなったりします。
出来れば人と会わないほうが心が揺れず楽なので、いつもと違う遠いスーパーに行ったり、人を避けたり、引きこもり生活に入ったりします。
この状態は、ご遺族によく起こる自然な現象です。
一時的に、自分の修復のために引きこもりが必要なのです。
私はこれを「健康的な引きこもり」と表現しています。
”心配しなくていいですよ”とお伝えしています。
大切な人がいないということを思い出すのは嫌ですよね。(悼みは忘れたい)
だけど、ご遺族には、「大切な人を想っていたい。(故人を忘れたくない)」「忘れたいと忘れたくない」両方のアンバランスな感情があるのです。
だから心は忙しく、疲れます。
だからこそ、グリーフサポートの場では羽を休めてほしいと思っています。
今日はここまで、またお会いしましょう。
訪問看護ステーションいきいき