2025年9月号 ほしぞら便り:小学生でもわかる死とグリーフの本

  • ほしぞら便り☆彡

こんにちは。

大切な人を亡くした後

読書が難しいと感じた方は

いらっしゃいますか?


以前はすらすら活字を読めていたのに

・文字を追うことが辛い
・内容が理解できない
・集中力が保てない

といった事が起こると、

不安になるかもしれませんが

これらは死別後よく起こる自然なことですので

ご安心ください。


こんな時、

子供向けのグリーフの絵本や本は

いかがでしょうか。


死別により、読む力の落ちている大人にも

直感的に心に届きやすいのではと思います。


私の所属するふちゅうのグリーフサポートには

本に詳しいスタッフさんがいます。


先日、教えていただいた本は小学生向けでした。


『死について考える本』
メリー=エレン・ウイルコックス作
おおつかのりこ訳

死について考える本


漢字に沢山読み仮名がふってあり

やさしい言葉で表現されています。


死というものに、人はどのように向き合ってきたのか

死別後の悲嘆やグリーフの向き合い方などが書かれています。


その中でも、この文章に目が止まりました。

【やってくる悲嘆のサイズは決まっている。特大サイズだ。もし、たんすのいちばん下の引き出しにしまいこみ、日の光もとどかなければ、それはそこにそのままあるだけ。だけど、着て、さわって、話題にし、みんなに話せば、たぶんそれは、色あせ、ちぢみ、すりきれて、もう用なしになる】

レイモンド・ムーディ・ジュニアとダイアン・アークエンジェル著   「喪失後の人生 悲嘆にうちかち希望をみいだす」より


グリーフワークのことを

上手に表現してあります!


でも私は、

着て、さわって、話題にした悲嘆は、

いつしか「用なし」になるのではなく、

「自分の一部」になると思っています。


悲嘆を大切にすることは、

自分を丸ごと大切にすることと同じだと思うのです。


また会いましょう。



訪問看護ステーションいきいき

ほしぞら便り☆彡
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