ながた内科クリニックでは、内科、消化器科 / 消化器内科、循環器科 / 循環器内科、呼吸器科 / 呼吸器内科、内分泌・糖尿病科、その他の診療、健康診断を行っております。

診療科について

内科

一般的な内科診療を中心に、生活習慣病(糖尿病・高血圧・高脂血症等)、慢性疾患などの診療を行っています。

また、日常健康管理のための生活指導や食事指導にも力を入れ、漢方薬による治療も取り入れています。

風邪などの一般的な感染症や花粉症などのアレルギー疾患に始まり、消化器・循環器・呼吸器・腎臓・糖尿病内分泌といった慢性疾患の診断や治療、癌患者様への緩和ケアも行っています。

専門性の高い病気の診断や治療について、近隣の基幹病院と連携をしながら行うこともあります。

また、神経難病や障害を抱えた方の健康管理についてもご相談いただけます。

外来通院の難しい患者様へは、必要に応じて外来診療から当院訪問診療へのご案内も可能です。

当院は認知症サポート医が在籍しております。

認知症の患者様についてのご相談や療養におけるアドバイス、必要時は専門医の先生へのご紹介も可能ですので、お気軽にご相談ください。

 

 

各診療科に当てはまらないよくある症候について、主に以下のような症候があります。

 

かぜ症候群

鼻~喉~気道にかけての症状を伴う感染症のことを指します。
この3領域同時に炎症をおこす状態であり、ウィルスが原因となる感染症です。

ウィルス感染症ということもあり、抗菌薬は効き目がありません。
一部のウィルス感染症(インフルエンザウィルスや新型コロナウィルス)を除いて病原体を対象とした治療はなく、原則対症療法となり、体の免疫で改善するまで待つ形での治療となります。強い咽頭痛を引き起こす扁桃炎に関しては溶血性連鎖球菌という細菌が病原体となっていることがあり、病初期から抗菌薬の服用が必要になります。

また、はじめはウィルス感染症だったものが、長期化して細菌感染症を併発してくる場合があります。
熱が下がり切らなかったり、症状が長続きしたりする場合には、細菌性気管支炎や肺炎、副鼻腔炎といった病態に移行していくことがあり、この場合には治療のために抗菌薬の投与が必要になることがあります。

発症して数日の間は、症状に応じたお薬の内服のみで対応し、経過が長くなる時は、場合によって抗菌薬の治療が必要になることがあります。

 

めまい

めまいの種類として回転性、浮動性、失神性などがあります。
回転性は大きく分けて、脳からくるもの、三半規管や内耳の問題でおこるものがあります。

多くは耳鼻科領域のめまいであることが多いのですが、脳からくるものについては脳梗塞や脳出血、腫瘍などの怖い病気が原因となっていることもあります。

脳からくるものについては、随伴するほかの症状(麻痺や感覚障害)などを合併することがあるため、そのような場合には緊急での専門機関への受診が必要になります。
耳鼻科領域のめまいについては、対症療法によるお薬の投与により数日で収まることがほとんどですが、繰り返し発症することもあります。

ストレスや疲れが原因で症状を起こすともいわれており、誘因となるようなものなるべく避けていく必要があります。
浮動性のものについては、血圧異常や貧血などが原因となっている場合があり、原因に応じた介入が必要になります。
失神性=『気が遠くなるようなめまい』であり、目の前が真っ白になる、暗くなるなどの症状を伴います。
ウィルス感染症であれば対症療法、食あたりやなど細菌感染が疑われる場合には、抗菌薬での治療が必要になります。

不整脈や起立性低血圧、糖尿病性神経障害、長い時間横になっている状態からの立ち上がり、自律神経の反射などの原因があります。各病態に応じた対応が必要になるため、原因を特定したうえで適切な治療や生活指導を受けていく必要があります。

 

頭痛

頭痛には緊急性の高い頭痛、低い頭痛があります。
くも膜下出血や髄膜炎、脳出血、頭蓋内動脈解離(血管の壁が避けてしまう病態)は緊急性が高く、一刻も早く専門医療機関への受診が必要になります。

通常、くも膜下出血や脳出血、脳動脈解離を起こした場合には、意識障害や麻痺などを伴うことが多く、外来への独歩での受診は困難なため救急要請されることになります。外来に受診される一般的な頭痛については、一次性頭痛(片頭痛・群発頭痛・筋緊張性頭痛など)や副鼻腔炎、頭部の帯状疱疹などがあります。

これら頭痛に対しては対症療法とともに、原因に応じた治療を行うことで数日で改善することがほとんどです。
ただし一次性頭痛については、発作のように繰り返すことがあります。

片頭痛については注射での治療が再発予防に効果的ですが、費用のかかる治療になりますので、適宜外来にてご相談ください。

 

しびれ

しびれにも緊急度の高いものとそうでないものがあります。
脳や脊髄の異常や血管の閉塞などにより急に発生したものについては、緊急度が高いことがあります。

脳梗塞や脳出血、脊髄梗塞、急性動脈閉塞は一定時間内にすぐに治療を受ける必要のある病態です。
一方で、頚椎症、腰椎症、脊柱管狭窄症や腰椎ヘルニアなど、整形外科的な問題で生じるしびれ、糖尿病やアルコール多飲による神経障害によるしびれは慢性的な経過をたどり、緊急性が高くないものになります。

しびれに対するお薬はいくつかありますが、完全に症状を取り去ることは難しく、内服しても少し軽減しているといった程度であることが多い印象です。

整形外科的なものについては手術を受けるという選択肢もありますが、しびれ自体は後遺症のように残ることが多いように思います。
しびれの分布によって原因となる疾患が変わってきます。原因検索のためには頭部や脊椎のMRIを実施する他、問診や診察から専門機関での精密検査へつなげていくことがあります。

 

倦怠感や脱力感

食事摂取不良、脱水症、貧血、血圧異常、精神的抑うつや不眠症など原因は多岐に渡ります。

内科疾患としては、甲状腺機能低下症や悪性疾患、消化管出血や心不全、腎不全、肝不全など様々な理由で症候をきたします。
詳しい問診を受けたうえで、採血や画像検査などを駆使して原因をつきとめ、病態に応じた対応を受ける必要があります。

 

アレルギー診療

花粉症、アレルギー性鼻炎や結膜炎、蕁麻疹などの診療を行います。
アレルギーの原因となる抗原を特定する検査(血液検査をおこないます)を受けていただくことができます。

必ずしも原因が特定できないこともありますが、日常生活の中で定期的に暴露されているものが原因として特定された場合には、それを避けることで症状が軽快することもあるため、検査を受けていただく意味があります。

治療は抗アレルギー薬の内服や外用で対応していきます。
花粉症については減感作療法もあるため必要に応じてご相談ください。
 

不眠治療

不眠の原因には様々な要因があります。
精神的な問題や睡眠リズムの乱れ、薬剤性など。安易にお薬に頼るだけでなく、不眠の原因が何かをきちんと評価することが大切です。そのうえで生活の中で変えていけることがあれば、まずはそこから着手します。

年齢を経るにつれ深く眠れる時間は少しずつ短くなっていきます。
若い頃のようにたくさん眠れなくなってくるのです。たくさん眠りたい、眠れないと不安という思考が定着してしまうと、気になってますます眠れなくなり、さらにお薬への依存につながっていきます。

眠りに対する正しい知識と生理的な変化を受けいれていくことで、お薬に頼らずに眠れるようになることもあるので、ぜひ主治医に相談してみてください。

 

物忘れ

『物忘れ』の原因にはいくつか種類があります。
アルツハイマー型認知症、脳血管性認知症、レビー小体型認知症、そのほか内科の病気が背景にあって起こるようなものもあります。

脳の変化による認知機能の低下については、進行性で元の状態に戻ることが難しいことが多い一方、何か原因があって二次的におきているるものについては、原因を除外することで改善することがあります。
初めに必ず血液検査や頭のMRIを実施し、原因がないかを調べておくことが大切です。

治療については、現時点で進行を抑制するためのお薬は一般外来レベルで使用できるものはありません。
認知症によって生じる各種症状(認知症周辺症状)を緩和するものが主なものになります。

意欲が低下して、食事量が減っている、発語や会話が減ってきた、閉じこもりがちになっているなどの無気力を改善するお薬やその反対に、怒りっぽくなった、落ち着きがなくそわそわしている、同じことにずっと気をとられているなどといった精神状態を落ち着けるお薬などは一般外来レベルでも処方を受けることができます。

それ以外にも夜中につじつまの合わないことを言い出したり、落ち着かなくなったりするようなことがあるいわゆる『せん妄』状態を緩和するようなお薬もあります。

認知症は劇的に改善し、以前のように元のように戻ることは難しい病態です。周りを取り囲む人たちがいかにご本人の状態を理解し、受け入れていくかがともに生活していくうえで重要な対応になります。
介護の問題も多く出てきますので、包括的な対応が必要になるため、地域包括センターの担当者やケアマネージャーさんともよく相談しながら支えていく必要があります。

 

花粉症診療について

当院では各種花粉症、アレルギー性疾患についての診療も行っています。

春はスギ、ヒノキ、春~夏にかけてはイネ、秋はブタクサやヨモギなどの花粉が飛散することで各種アレルギー症状を引き起こします。最近は目のかゆみや目やに、鼻水・くしゃみ以外の症状として皮膚のかゆみ、長引く咳などの症状で来院される方も増えています。

耳鼻科受診など考えておられる方がいましたら、当院でも花粉症の診療は行っていますので、気軽にご相談ください。
 

消化器科 / 消化器内科

食道、胃、小腸、大腸などの消化管から、肝臓・胆嚢・膵臓などの消化器といった多岐にわたる臓器に関わる病気を取り扱います。
症候としては主に以下のようなものがあります。

みぞおちあたりの痛み

腹痛の中でも特に心窩部(上腹部・みぞおち)に痛みがあるものは、胃痛であることが多いかと思います。
上部の消化管、食道下部・胃・十二指腸の粘膜に異常をきたす病気(逆流性食道炎、胃潰瘍や十二指腸潰瘍、粘膜びらんなど)は、胃酸の分泌が亢進(こうしん)することで起こります。

空腹時や胃酸分泌が亢進するような薬剤(一部の痛み止め)を服用することで痛みが強くなります。

ピロリ菌が関与していることもあり、検査を行い存在が確認されている場合には胃癌の原因にもなりうるため、除菌治療を受けていただくことをお勧めします。

原因精査やピロリ菌の確認のためには、内視鏡検査が必要になります。
当院では鼻から挿入する内視鏡で主に行っており、従来の内視鏡よりも細いため苦痛も少なく検査を受けていただけます。

生魚などを食べた後の強い胃痛については、アニサキスなどが関係していることもあり内視鏡で診断がつきます。

 

へそ回りから下腹部にかけての腹痛

腸管の痛みついては小腸由来のもの、大腸由来のものがあります。
感染性胃腸炎や大腸炎・憩室炎・虫垂炎などの感染症や、炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎やクローン病)、癌、便秘や腸閉塞による痛みなど多岐にわたります。

感染症については、痛みの部位や病歴(感染先や感染源)、それ以外に併存する症状(発熱や下痢)であたりをつけることができることもありますが、難しいこともあり、場合によってはエコーやCT検査を行うこともあります。

腸閉塞は、腹部X線やエコーで比較的診断を付けやすいこともありますが、その原因を突き止めるには、やはりCTや大腸内視鏡などの画像検査を行わないとわからないことがあります。

女性の場合には婦人科疾患が関与していることもあるため、不正性器出血など腹痛以外の症状の問診も大切です。
当院ではエコー、腹部X線は行えますが、CT・内視鏡については連携するクリニックや病院に紹介のうえ検査を受けてもらう形となります。

ウィルス感染症であれば対症療法、食あたりやなど細菌感染が疑われる場合には、抗菌薬での治療が必要になります。

虫垂炎や憩室炎については、重症化リスクもあるため、入院や手術を優先することもありますが、軽症であれば抗菌薬の内服で経過を見る場合もあります。

 

右上部の腹痛

肝臓、胆嚢(たんのう)の病気で痛みが出る場所になります。
胆嚢炎、胆管炎、肝膿瘍など、感染症に伴う病気や胆石症で症状を引き起こすことが多いです。

感染症の場合は発熱を伴うことが多く、食欲低下や倦怠感など全身状態の悪化を伴うことが多い一方で、胆石症や痛みだけのこともりますが、胆石が詰まることで胆汁の流れにうっ滞がおこり、二次的に感染をおこすこともあります。

エコー検査や血液検査で同定することができますが、原則入院での処置(内視鏡でのステント留置や砕石)や抗菌薬の点滴静注治療を要する病気です。

「パッシングストーン」といって、一時的に石が流れ出て小腸内に排泄されることもあり、この場合は経過観察でも問題ないことがあります。

ただ石が残存している場合、その大きさなどによっては胆嚢癌が石に隠れて見逃されるというリスクもはらむため、胆嚢摘出が望ましいことがあります。

専門的な処置、治療については基幹病院への紹介を行います。

 

下痢

感染性腸炎や炎症性腸疾患、薬剤性、アルコールや刺激物の摂りすぎ、ストレスや冷えによる腸の動きの異常、膵液の分泌異常などが原因でおこります。

一般的には感染症によるものの急性下痢症が多く、整腸剤などの保存的な治療により短期で改善することが多いですが、1~2週間持続する場合には他の病気を考えなくてはいけません。

薬剤性や生活習慣などによるものについても、原因を特定し除去さえできれば次第によくなっていきます。

潰瘍性大腸炎やクローン病といった炎症性腸疾患については、CTや内視鏡による画像診断が必要になります。

これらの病気がすべて否定されても症状が続く場合には、慢性膵炎や膵癌(すいがん)などの膵臓(すいぞう)の病気も疑います。

膵液が分泌されなくなると脂肪が吸収されず、下痢を起こします。
この場合、膵酵素のお薬を投与することで改善することもあります。

 

下血・血便

便に血液が混入する状況です。

下血とは、「タール便」と言って黒色の便のことをいいます。
真っ黒な炭のような便で食道や胃、十二指腸などからの出血で診られる便です。

一方で鮮やかな赤い血液は、大腸や回腸など比較的肛門に近い消化管の病気が原因で診られることがあります。

下血の原因としては、粘膜のびらんや潰瘍、癌からの出血などでみられることがあり、内視鏡(胃カメラ)での原因精査が必要になります。

血便については、痔核や大腸憩室、ポリープ、癌などからの出血があり、こちらも大腸内視鏡や大腸CTで判別をおこないます。
出血量が持続的だったり、大量だったりする場合は貧血が進み、血圧も下がってしまうため、ふらつきや倦怠感などの症状につながります。

病院での輸液や、輸血などの応急止血処置が必要になることもあります。

 

嘔気・嘔吐

消化器疾患で最もよく遭遇する要因は胃腸炎ですが、頭の中の病気や体の電解質バランス(ナトリウム)の異常、肝臓や腎臓の障害、低血圧、耳鼻科領域のめまい症などでも生じることがあります。

並存する症状と合わせて、原因が何かを特定する必要があります。

消化器の病気では、腸閉塞や胆嚢炎、癌などによる消化管の通過障害などでも出現します。
腹部X線や腹部エコーなどで原因を突き止めます。

 

可能な検査

消化器科系疾患全般にわたる診断や治療を、きめ細かく提供いたします。さらに内視鏡検査(胃カメラ)、内視鏡的手術(ポリープ切除後、止血術など)、超音波診断機器(腹部エコー)による高度な検査も行っています。

腹部エコー

肝胆道系疾患、膵臓、脾臓、腎臓、膀胱、前立腺などエコーで評価します。さらに詳細に評価する場合には他施設でのCTやMRIをお勧めすることもあります。

 

上部消化管内視鏡(胃カメラ)

当院では鼻孔経由での内視鏡を主に行っています。鼻腔内が狭く挿入できない方は口腔経由で行うこともあります。食道~十二指腸にかけてのポリープや癌、炎症や粘膜の異常の評価を行います。

 

ピロリ菌検査・除菌

内視鏡検査を行ったうえでの検査になります。内視鏡を行わない場合は自費での検査・治療になります。

 

便潜血検査

大腸癌、下部消化菅の出血のスクリーニングのために行います。陽性の場合は、内視鏡や大腸CTをお勧めしています。

循環器科 / 循環器内科

循環器専門医による高血圧から虚血性心疾患、心不全、弁膜症、不整脈など、心臓病に関わる総合的な診察に取り組んでいます。

心臓や血管にかかわる病気を取り扱います。
心臓や血管の病気で出てくる症状としては、以下のような症状があります。

検査を行うことで原因がはっきりすることもあります。
お困りの方は是非ご相談ください。

 

胸痛

狭心症や心筋梗塞、弁膜症などによって症状が引き起こされます。

「心筋梗塞」では、脂汗をかくような強い胸の痛みで吐き気などを伴うこともあります。
緊急性の高い病気ですので、すぐに救急車を要請する必要があります。

「狭心症」は、心臓を覆う冠動脈という、血管の中を流れる血流が減ってしまうことで生じる症候です。
一般的な狭心症は、冠動脈の動脈硬化が原因でおこるもの、攣縮(れんしゅく)が原因でおこるものの2つがあります。

これらは、動いたときに一定の体への負荷で出現する症状なのか、特定の時間帯の安静時に起こる症状なのかによって見分けることがあります。

負荷心電図、心エコー、冠動脈CT検査(造影剤を使用します)、カテーテル検査(入院の上、造影剤を使用します)などで診断していきますが、当院では近隣の画像専門クリニックを通して冠動脈CTを行うか、専門病院へ紹介し負荷検査やカテーテル検査などを受けてもらうよう手配しています。

造影剤を使用する検査もあるため、腎臓の悪い方は受けられないこともあります。

心エコーは体への負担なく行える検査ですが、狭心症については評価が難しく、胸の痛みを起こすような弁膜症がないかどうかについての評価を行います。大動脈弁の病気では、胸痛を引き起こすものもあるため、これらを評価するには向いています。

治療については各種疾患ごとに異なり、カテーテル治療や手術など専門的な治療が必要になることが多いですが、一時的に薬物での治療を行うこともあります。

 

息切れ・喘鳴

心臓や肺の病気で症状を引き起こします。

強い貧血などでも息切れが出現することがあります。
採血や胸部X線を行い、心臓に原因があるのか肺に原因があるのかを確認します。

息切れを起こす心臓の病気の中には、心不全、狭心症(胸の痛みを伴うことが多い)、肺塞栓症(心臓から肺に向かう動脈に血栓が詰まる)などがあります。

心不全の原因は多岐にわたるため、血液検査、心エコー、冠動脈CT検査、カテーテル検査(外来では不可)、24時間ホルター心電図などを行い原因追究していきます。

原因ごとに治療によってよくなるもの、そうでないものがあります。
専門的な治療によって症状を緩和することのできる場合には、専門機関へ受診していただくことがあります。

お薬を使うことで症状の緩和につながることがあり、これら薬剤を導入し調整を行うことがあります。

長く付き合っていく必要のある病態ですので、生活面での注意点(塩分制限や活動量について)や、リハビリの行い方の指導も行っていきます。

「肺塞栓症」は、採血や造影CTを行って診断につなげていきます。
重度の場合には、急な心肺停止の危険性を伴うこともあるため、緊急入院をお勧めすることもあります。
慢性化したものについては、内服治療とともにカテーテル検査・治療などが必要になることもあり、専門性の高い対応が必要になることから病院への紹介をさせていただくことがあります。

 

めまい・失神

耳鼻科領域の内耳の異常によるめまいや脳梗塞によるめまいなどもありますが、循環器関連でいうと不整脈や血圧の異常によって出現するめまいもあります。

めまいの出現の仕方や程度などにより、大方の予想を付けていきますが、耳鼻科領域のめまいが回転性であることが多いのに対して、循環器領域のめまいは、『気が遠くなるような感じ』や『目の前が白くなる感じ』といったものになります。

これは心臓が原因で起こるめまいが、心臓から脳への血流が低下することに起因した症状であるからです。

原因としては、高度の徐脈や頻脈、高度な心臓弁膜症(主に大動脈弁狭窄症など)、肺塞栓症、降圧剤の効きすぎや脱水状態などがあります。

外来では、血液検査や心エコー、24時間ホルター心電図、自己測定心電計などで原因を調べていきます。

原因によってはペースメーカー治療、カテーテル治療、薬剤調整などが必要になります。

 

動悸

循環器領域では、不整脈によってもたらされる症状であることが多いですが、精神的に不安定な場合やストレスなどによってもでやすい症状です。

24時間ホルター心電図や自己測定心電計で、症状と心電図の変化が一致しているかを確認して原因を突き止めます。
何度検査を行っても一致しない場合には、精神的な問題から症状をきたしていることもあるため、安定剤などを処方することもあります。

不整脈の治療については、内服治療だけで良いもの、ペースメーカー治療やカテーテル治療を要するものなどがあります。

 

むくみ

おもに心不全、下肢静脈血栓症などが原因でおこります。

これら病態がない場合には、「リンパ浮腫」というリンパの潅流(かんりゅう)障害が原因となりこともあり、骨盤内の悪性腫瘍や術後の合併症などの可能性があります。

他にも塩分の摂りすぎや薬の副作用、不動(何らかの原因で歩けない)などの原因があげられます。

採血や心エコー、下肢静脈エコーなど行い鑑別を進めていきますが、それでも原因がはっきりしない場合は、CT検査など画像の検査を組み合わせ、他の原因を検索していきます。

心不全の場合には、利尿剤の調整や心不全の原因への介入をおこない、血栓の場合には血液を固まりにくくするお薬(抗凝固剤)の投与を行い、血栓形成を予防していきます。

また慢性化したむくみについては、伸縮性の包帯を巻きあげたり、ストッキングを着用していただくこともあります。

 

間欠性跛行・下腿潰瘍

閉塞性動脈硬化症という病気で引き起こされる症状で、連続で長い距離歩くとふくらはぎが痛くなり、休み休みでないと歩けなくなる状態のことを『跛行(はこう)』といいます。

整形外科の病気である「脊柱管狭窄症」でもみられる症状であり、診察時は比較的皮膚に近いところを走る足の動脈を触れてみることでわかることがあります。

『振れが悪い=動脈硬化が進んで血流が悪い』ということになり、閉塞性動脈硬化症が疑わしくなります。

痛みが強く、薬物治療をおこなっても改善しない場合には、血行を良くするためのカテーテル治療や血管の売バイパス手術を行う治療も検討されます。
放置した場合には、足に難治性の潰瘍ができたり、ひどい場合には壊死を起こし、安静時にも強い痛みがでてきたりします。

カテーテルについては、やはり専門病院で行うことになりますので、当方から当該病院へ紹介させていただきます。

 

 

心エコー

心臓の動きや形態の評価、弁膜症、心臓の負荷について調べることができます。息切れや浮腫の症状があるときに有用な検査です。

Holter心電図

24時間心電図を装着し不整脈は脈の異常、狭心症の有無について調べることができます。比較的症状の頻度が多い場合に有効です。

自己心電計検査

自分で測定できる心電計をお貸出しし、患者様ご自身で心電図を測定していただきます。症状の頻度が少ない場合に有効です。

12誘導心電図

心臓に基礎疾患がありそうかどうか、不整脈がその時点であるかどうかを調べることができます。症状がないときには有用な情報が得られない場合もあります。

睡眠時無呼吸症候群の検査

睡眠時無呼吸症の診断、治療を外来で行っています。簡易検査を行い、必要に応じて精密検査を追加します。重症の場合には陽圧換気療法(CPAP)を導入し管理していきます。

呼吸器科 / 呼吸器内科

肺気腫、肺線維賞、気管支喘息、肺炎などの呼吸器疾患に対して、より質の高い医療を提供しています。在宅酸素療法の導入も行っております。

肺に関わる病気を取り扱います。
肺炎などの感染症、肺の変性疾患、肺癌、気管支喘息などがあります。

慢性的な病気が多いため、診断がついたら定期的な通院が必要になります。
以下のような症状がある方はご相談ください。

 

長くつづく息切れ・呼吸困難

肺は、体内の血液と外気の間でのガス交換を行う臓器です。

空気中の酸素を血中に取り込んで二酸化炭素を排出します。
このガス交換がうまくいかなることで、血中の酸素濃度が低下し、息苦しいという症状を引き起こします。

肺の組織そのものが変性を起こしてしまう病気に、間質性肺炎やCOPD(慢性閉塞性肺疾患)、気管支拡張症などがあげられます。
原因が特定されるものもあれば、原因不明のものもあります。

内服薬の継続や吸入薬、原因を除外することで進行を遅らせたりすることはできますが、いったん発症してしまうと、治癒することの難しい病気です。

咳や痰については、原則対症療法を行っていきます。
進行すると血中の酸素濃度が低下してくるため、在宅酸素療法を導入することがあります。

酸素量の設定については、病気の罹患期間や重症度、体の二酸化炭素濃度もかかわってくるため専門的な調整が必要になることもあります。

 

喘鳴

『ぜーぜー、ヒューヒュー』といった呼吸音が呼吸を吐くときに聴取されます。

原因には気管支喘息やCOPD、心不全などが原因としてあげられます。
「起坐呼吸」といって、座っているときのほうが、呼吸が楽になるという特徴を伴います。
これは心不全の時にもみられる症状ですが、胸部X線を行うことにより、肺が悪いのか心臓が悪いのかがはっきりすることがあります。

「喘息」は、一種のアレルギー反応による気道の慢性炎症による病態です。
「コントローラー」という毎日行う吸入薬と、「レリーバー」という呼吸苦時の屯用の吸入薬を使って治療を行うのが基本ですが、吸入薬以外にも内服薬などもあり、重症度に応じて薬を選択していきます。

 

咳・痰

短期で済む場合と長期にわたり持続する場合があります。

感染症に伴うものは短期で済む場合もありますが、長期にわたる場合には上記に示した慢性の肺変性疾患や喘息などが関係していることがあります。

いわゆる『風邪』とよばれるものの多くは、ウィルス性の感染症で浅い気道の局所の感染で済みます。
抗菌薬が無効なため、対症療法のみで経過をみます。

一方で気管支炎や肺炎は深い気道の感染をおこし、粘調で汚い痰や痰がらみの湿った咳がでます。
全身への影響も強く、高熱とともに食欲も低下します。

このような経過の場合には、胸部X線で肺に「浸潤影」という影が出ていたり、血液検査で強い炎症反応の所見がみられたりします。
ウィルス性肺炎と異なり、適正な抗菌薬治療を行うことで快方に向かうことが多いため、点滴や内服での抗菌薬治療を行います。

もともと肺に病気がある方、糖尿病の方、抗がん剤や免疫抑制剤を使用していて体の抵抗力が低下している方は、重症化するリスクが高いため入院での加療を必要とすることがあります。

 

血痰

『吐血』と『血痰』は異なります。

「吐血」は消化管出血に伴う出血で、胃液が混入することで黒っぽい血液であることが多いのですが、「血痰」は咳とともに気道から上がってくる血液で、鮮やかな赤色であることが特徴です。

肺結核、非結核性抗酸菌症などの感染症、気管支拡張症、肺癌などの病気でみられることがあります。

多くが慢性的な経過をたどります。
胸部X線やCT検査などを行い、あたりを付けたところで、血液検査、痰の培養検査を行い、診断を進めていきます。

「結核」の場合は、他者に感染を広げる可能性があるため、菌を排出する場合には入院での隔離が必要になりますが、非結核性抗酸菌症は隔離の必要はありません。

いずれも専門的な抗菌薬治療が必要になり、また長期での服用が必要になります。
中途半端な治療により感染が遷延したりするため、集中的にしっかりと治療をする必要があります。

気管支拡張症は、幼少期の気道感染や生まれつきの異常などが原因とされています。
痰が貯留しやすくなるので、細菌や真菌(カビ)への感染リスクが高くなり、定期的な去痰剤の使用やネブライザー、呼吸リハビリテーションなどが必要になります。

他の肺疾患と同様に、進行すると酸素交換が有効に行われず、酸素療法が必要になることがあります。
太い気道の近くに肺癌ができると血痰がでることがあります。

特に喫煙が原因で発症する肺癌は、太い気道近くにできることが多く、血痰の症状につながりやすい特徴があります。

画像的な検査に合わせ、喀痰の病理検査などを行い診断していきます。

 

 

在宅酸素

慢性的な肺の病気で酸素の吸入が必要な場合に自宅に据え置く酸素濃縮器、ボンベなどの貸し出しを行います。投与量の調整なども当方で請け負います。

 

胸部X線

胸部X線検査での肺疾患の評価を行います。必要に応じて他施設でのCT検査など受けて頂くことがあります。

 

喀痰細菌検査(一般細菌・結核/抗酸菌症含む)

肺炎など下気道の細菌感染症を起こした場合に菌種や薬剤の感受性を確認するための検査です。細菌の種類によって薬の効きやすさが異なるため、抗菌薬の選択の際に必要な検査になります。

 

喀痰細胞診(肺癌のスクリーニング)

肺癌のスクリーニングとして胸部X線やCT検査と合わせて行うことがあります。検出される確率は低めですが、画像上見つからないような場合に検出された場合には早期の癌の可能性が高く、 早期治療につながります。

 

内分泌・糖尿病科

糖尿病に対するインスリン治療や経口薬物治療、栄養士による食事療法指導を行っています。
また甲状腺疾患等、内分泌疾患についての治療も行っています。

当院では簡易血糖測定以外にも、専門医による持続血糖測定での管理も行っています。

代謝内分泌内科について

当院では、1型糖尿病、2型糖尿病、甲状腺機能異常症のほか、内分泌疾患の診療を行っています。
これら疾患の初期症状や受診するきっかけとなる症状には、以下のようなものがあります。

 

多飲・口喝・多尿

体内の血糖値が上昇すると、血糖の濃度を下げようとたくさん水分を欲するようになります。
これによりたくさん水分を摂るようになる一方で、尿の量も増えます。
尿の中にもたくさんの糖分が含まれるようになるので、より水分がひきつけられ、尿量も増えるというわけです。

尿量が摂取する水分量を上回ると脱水状態に陥り、口の中が渇くようになります。
これらの症状がそろってくるようだと糖尿病かもしれません、という話になってきます。

糖尿病があるかどうかの指標は、空腹時や食後の血糖のほかにもHbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)という数値やGA(グルコアルブミン)という数値が指標になります。

基準値を超える数値の場合は、糖尿病として食事療法や運動療法、薬物治療などでの介入が必要になってきます。

 

体重増加・体重減少

短期間に体重が増えてくる場合には、過剰な水分が体内に蓄積しておこるものがあります。
心不全や腎不全などが原因で、体液量バランスがプラスに傾いていることを考えます。

内分泌の病気の1つである甲状腺機能低下症では、体の代謝が低下してしまうことで肥満になりやすいとされています。
気力がわかない、だるい、疲れを感じやすいなどの症状をともなう場合には、考えておかなくてはいけない病気です。

逆に甲状腺機能亢進症では、代謝が亢進し、食べても食べてもやせてしまうといった現象がおきます。
汗をかきやすい、手が震える、夜眠れない、脈が速いなどの症状を伴う時は、ぜひ血液検査をうけてください。

バセドー病、橋本病などといった病名がついた場合には、薬物治療が必要になることがあり、場合によっては放射線治療や外科治療も検討されます。
さらに甲状腺腫瘍を合併していることもあるため、画像検査も必要になることもあります。

体重が減ってくる病気については、これ以外にも糖尿病、癌、慢性心不全、慢性呼吸不全などがあげられます。
糖尿病の患者さんでは、あまりに血糖値が高い状態が続くと、血糖を下げるホルモン(=インスリン)を分泌する「膵臓」という臓器が疲れてしまい、インスリンを出せなくなってしまいます。

インスリンは体を太らせるホルモンであるため、これが不足することにより、やせていってしまうのです。
糖尿病は太っている人の病気と思われがちですが、はじめは太っていても、病気を放っておくと痩せてきてしまう病気です。

癌や心臓、肺の悪い患者さんも病気が進んで、いわゆる末期状態に近づくと太れなくなってしまいます。
病気に体力を奪われたり、全身に血流がいきわたらなくなったり、酸素がいきわたらなくなることは消耗につながり、痩せて行ってしまうのです。

また内科的な病気が何も見つからない、それでも食べられず痩せて行ってしまうような場合には、『うつ病』や『認知症』などいった精神的な問題が原因になっていることもあります。

原因を調べそれに対する適切な対処が必要になりますので、外来で対応ができないものについては専門機関への紹介を行っていきます。

 

インスリン治療・各種注射薬

糖尿病の患者様のなかでもインスリン依存状態の方にはインスリンの注射での治療を行っています。インスリン以外の注射治療にも対応してまいります。

栄養指導

毎月特定の土曜日に栄養士からの食事指導を受けることができます。

持続血糖測定

インスリン治療を行っている患者様対象にセンサーを装着した状態で血糖時を持続的に測定できる機械を用いた血糖管理を行います。より詳細な血糖値の情報が得られるため、細やかな治療につなげることができます。

その他

採血

一般的な生活習慣病に関連した項目、肝機能、腎機能、貧血の有無など評価します。

感染症検査

肝炎ウィルス、梅毒、MRSA、結核などの検査を行います。自費での検査になるため費用についてご確認ください。

骨粗鬆症(骨密度)

骨粗鬆前腕骨での骨密度測定を行います。
定期的に血液検査を行い骨代謝マーカーの測定を行いながら治療を行います。

「プラリア」は、骨吸収を抑制するお薬で、半年に1回の皮下注射で投与します。
痛みなどの症状を早期に解消することが可能です。

【プラリア】保険適用
1割負担 2,930円  2割負担 5,860円 3割負担 8,790円

癌・緩和ケア診療(医療用麻薬の処方他)

一般的な鎮痛剤をはじめ麻薬などを用いた疼痛管理を行います。必要に応じて近隣ホスピスへの案内・紹介なども行います。

疼痛緩和治療

トリガーポント注射、神経ブロック注射(一部除く)、関節注射などを行います。

アレルギー診療:花粉症

花粉症については内服薬、点眼薬、点鼻薬の処方に対応しています。

アレルギー診療:アレルギー検査

希望項目、複数種類にわたってのアレルギー検査を行うことができます。

片頭痛治療(皮下注射)

注射薬での治療が受けられます。費用や具体的な薬剤などのお問い合わせは受診の際にご説明します。

【片頭痛予防注射】保険適用
1割負担 3,930円  2割負担 7,860円 3割負担 12,850円
※他に、初・再診料、注射処置料、お薬の処方のある方では処方せん料などが掛かります。

頭痛にお悩みの方は、下記サイトをご参照ください。

頭痛の悩み.jp

 

健康診断

当院では、各種健康診断、府中市民健康診査の検診を実施しています、お気軽にご相談ください。

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ながた内科クリニック

診療時間とスケジュール

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午前の受付終了時間は11時30分、午後の受付終了時間は17時30分です。

クリニックについて

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皆様の健やかな暮らしに貢献する、地域のホームドクターを目指して。

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当院では、最新の機器によるさまざまな検査を受けることができます。

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当院では、神経ブロックによる疼痛緩和治療を行っています。五十肩、腱鞘炎、腰や膝の痛み、神経痛、筋肉痛、リウマチ性の痛みなどに。
※ブロック注射は主に院長・副院長の診療時に行っています。診療予定をご確認の上受診してください。

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医師をはじめ看護師やケアマネージャーなど全てのスタッフに24時間連絡がとれる全国でも数少ない体制を整えています。

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インフルエンザワクチン接種・肺炎球菌ワクチン予防接種・帯状疱疹ワクチン(シングリックス)予防接種、その他予防接種を実施しております。

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