ご遺族のお話を聴いていると、
●死別から「元気になる」と言われること
に違和感やストレスを抱く、と度々話題にあがります。
まわりから「少し元気になった?」と声をかけられると、ご遺族は「元気ではない」ことを言えなかったり。
「前より元気そうだね」と声をかけられると、ご遺族は「元気に見せているからそう見えるのだな」と思うそうです。
人によっては、元気になれない自分に辛くなる方もいらっしゃいます。
そんな時、本当はいろいろな気持ちを抱えているけれど、言って雰囲気を変えてしまうことを避けたいので、”自分を気にかけてくれて下さっている「お気持ちだけ」いただいてます”と教えてくださる方が多いです。
まわりの方々が言う「元気?」が大切な人のいた頃の元気だった自分を意味していたり、「元に戻ること」と感じてしまうので、(それは無理だよ…)って思うのかもしれません。
実際は「元気=元通り」になる事はあり得ず、大切な人がいた世界に戻りたくても戻れないので、死別によって、自分が全く違った世界に来てしまった感じがするのだそうです。
できれば、「元気になった?」より、「最近どうですか?」の声かけのほうが話しやすいそうです。
どのような思いで過ごされているのか。
思い出話とともに、いろいろお話しできるといいですね。
ではまたお会いしましょう。
訪問看護ステーションいきいき